・大学入試全体はどうだったのか。入試全体の流れとは?
・私立医学部、歯学部それぞれの志願者は全体としてどうだったのか。
他学部とのはっきりとした違いとは?
・私立医学部、歯学部で志願者が増えたのはどの大学か。
前年から大きく志願者を減らしたのはどの大学か。そしてその理由は? など
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| ■2005年度私立医学部志願者数(推薦入試)(人) |
| 03年度 | 04年度 | 05年度 | ||
| 岩手医科大 | 公募 | 62 | 70 | 50 |
| 獨協医科大 | 指定校 | 50 | 63 | 38 |
| AO | - | 67 | 47 | |
| 埼玉医科大 | 指定校含 | 43 | 45 | 48 |
| 東京医科大 | 公募 | 92 | 93 | 88 |
| 東京女子医科大 | 指定校 | - | - | 8 |
| 公募 | 99 | 81 | 72 | |
| 北里大 | 指定校 | 45 | 49 | 35 |
| 聖マリ医科大 | 指定校 | 55 | 37 | 56 |
| 金沢医科大 | 公募 | 66 | 64 | 72 |
| AO | 131 | 134 | 155 | |
| 愛知医科大 | 指定校含 | 32 | 55 | 38 |
| 藤田保健衛生大 | 公募 | 366 | 379 | 407 |
| 関西医科大 | 公募 | 77 | 70 | 72 |
| 近畿大 | 公募 | 219 | 216 | 272 |
| 兵庫医科大 | 公募 | 58 | 81 | 79 |
| 川崎医科大 | 公募 | 111 | 128 | 105 |
| 久留米大 | 公募 | 55 | 53 | 51 |
| 産業医科大 | 公募 | 65 | 65 | 86 |
| 福岡大 | 公募 | 99 | 106 | 130 |
| 合計 | - | 1,725 | 1,856 | 1,909 |
| 一般入試だが、まずセンター試験利用方式では前年804人から296人へと半数以下に志願者が減少した順天堂大学が前年8割増の536人の志願者を集めた。これは前年大幅減の反動と考えていいだろう。逆に近畿大学は前期で3割減、後期で2割減と前後期とも志願者が減少した。近畿大学のセンター試験利用方式は募集定員が前期5名、後期3人と非常に少なく80倍を越える倍率にさすがの受験生も敬遠したようだ。 従来型の一般入試では帝京大学が1,342人も志願者を増やした。これは試験日が2日から3日に1日増えたためで1,300人も増えたということは帝京大学の受験生は3日ある試験日のうち1日だけの受験ではなく複数日受験している受験生が多いということだ。帝京大学では3日ある試験日の結果を偏差値化して受験日による有利、不利を調整するということはしていない。単純に各科目の素点を合計するだけだ。つまり試験を3日受ければ3日のうち最も高い合計点が合否判定に使われる。日によって問題の難易度が違うのは当然で、だから帝京大学を受験するのであれば複数日受験するのは正しい。ちなみに受験日が2日設定されている東海大学では偏差値化して受験日による有利不利を是正している。 05年度は旧課程入試最後の年となったが、その影響はどうだったであろう。例年その年度の入試で最後の入試になる埼玉医科大学、昭和大学Ⅱ期、近畿大学後期ではいずれも志願者が増加している。やはり旧課程履修者で、新課程に移行する前に決めておきたいと考えた受験生が少なからずいたと考えていいだろう。 【注目大学の結果】 05年度入試で試験日程の変更や新方式の導入などでその動向に注目すべき大学があったが、その入試結果を見ていこう。 まず、センター試験利用方式を新たに採用した帝京大学と藤田保健衛生大学が注目された。帝京大学が定員10人に対し815人、藤田保健衛生大学が定員5人に対し367人の志願者を集め、どちらも人気となった。志願倍率も81.5倍と73.4倍でどちらの大学も大変な激戦となった。センター試験利用方式はセンター試験さえ受けておけば、何校にも出願できるので出願しやすいのだが定員が少ないためどの大学も非常に高いレベルで合否が分かれる。従来型の一般入試以上に厳しいという認識を持ってほしい。 従来型の一般入試では順天堂大学と聖マリアンナ医科大学で1次試験日が重なったが、順天堂大学が志願者を減らした。両大学を考えた場合、受験生は成績上位者を除き難関の順天堂大学よりも少しでも合格の可能性が高いと考えた聖マリアンナ医科大学を優先させたようだ。 最後に様々な点で注目された東海大学を見てみよう。東海大学では一般入試の定員を25人減らして40人とし、編入学試験の定員を25人増やし40人にすると同時に短期大学や専修学校卒業者にも門戸を開く大きな入試改革が行われた。東海大学は他大学に先駆け医局制度を廃止するなど常に先進的な姿勢を見せてきたが、入試においてもまた独自の動きを見せた。まず編入学試験だが749人もの志願者を集め大学側も予想を上回る出願に急遽試験会場を変更する程であった。メルリックスからも8人が合格したが、大卒11名、大学在学4名と大学在学者からも受け入れ又、文系が3名だったことから文系への差別もないと考えていいだろう。ただ結果として短大、専修学校卒業者からの合格者は全ての合格者のなかにもいなかった。 一般入試であるが、定員減の影響でこちらはやはり予想通り志願者を大きく減らし、1,052名もの減少であった。そして2月6日は東京慈恵会医科大学、東邦大学、杏林大学の2次試験と重なることに注意するよう述べておいたが東海大学では372名、15.3%もの棄権者が出た。通常棄権者は数%であるが、前記3大学の1次試験合格者が棄権したと考えていいだろう。つまりこの日は成績上位層がゴッソリ抜けたと考えられる。同様のことは毎年繰り返される。受験校を考える際には気を付けたい。 |
| ■2005年度私立医学部志願者数(一般入試)(人) |
| 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 | ||
| 岩手医科大 | 一般 | 1,364 | 1,680 | 1,835 |
| 自治医科大 | 一般 | 2,087 | 2,015 | 2,262 |
| 獨協医科大 | 一般 | 1,547 | 1,469 | 1,632 |
| センター | 1,010 | 952 | 1,009 | |
| 埼玉医科大 | 一般 | 2,240 | 2,452 | 2,746 |
| 杏林大 | 一般 | 1,962 | 2,315 | 2,282 |
| センター | - | 1,491 | 1,466 | |
| 慶應義塾大 | 一般 | 2,390 | 2,199 | 2,035 |
| 順天堂大 | 一般 | 2,037 | 1,811 | 1,390 |
| センター | 804 | 296 | 536 | |
| 昭和大 | 一般 | 1,698 | - | - |
| Ⅰ期 | - | 1,347 | 1,446 | |
| Ⅱ期 | - | 903 | 942 | |
| 帝京大 | 一般 | 2,937 | 3,327 | 4,669 |
| センター | 815 | |||
| 東京医科大 | 一般 | 1,600 | 2,231 | 1,680 |
| 東京慈恵会医大 | 一般前期 | 2,495 | 2,220 | 2,286 |
| 一般後期 | 2,070 | 1,817 | 1,537 | |
| 東京女子医科大 | 一般 | 1,026 | 938 | 1,108 |
| 東邦大 | 一般 | 2,107 | 2,340 | 2,335 |
| 日本大 | 一般 | 2,340 | 2,151 | 2,235 |
| 日本医科大 | 一般 | 1,604 | 1,762 | 1,670 |
| 北里大 | 一般 | 1,474 | 1,470 | 1,642 |
| 聖マリ医科大 | 一般 | 2,041 | 1,888 | 1,855 |
| 東海大 | 一般 | 3,618 | 3,490 | 2,438 |
| 金沢医科大 | 一般 | 1,695 | 1,827 | 2,133 |
| 愛知医科大 | 一般 | 2,033 | 2,086 | 2,267 |
| 藤田保健衛生大 | 一般 | 1,518 | 1,536 | 1,855 |
| センター | 367 | |||
| 大阪医科大 | 一般 | 1,118 | 1,187 | 1,389 |
| 関西医科大 | 一般 | 1,526 | 1,437 | 1,606 |
| 近畿大 | 一般前期 | 1,070 | 1,328 | 1,806 |
| 一般後期 | 696 | 630 | 947 | |
| C方式前期 | 587 | 422 | 282 | |
| C方式後期 | 115 | 154 | 117 | |
| 兵庫医科大 | 一般 | 1,681 | 1,746 | 1,704 |
| 川崎医科大 | 一般 | 1,077 | 1,270 | 1,275 |
| 久留米大 | 一般 | 1,252 | 1,496 | 1,627 |
| 産業医科大 | 前期 | 459 | 433 | 809 |
| 後期 | 161 | 136 | 153 | |
| 福岡大 | 一般 | 1,618 | 1,736 | 1,686 |
| 合計 | 57,057 | 59,988 | 63,874 |
| 【2006年度入試展望】 4年連続で志願者数を更新してきた私立医学部だが、06年度はどうであろうか。これまでの各種模擬試験の動向を見るとそれ程大きな伸びはなさそうだ。旧課程入試最後の年となった05年度で受験を終えた受験生も多く、大学入試受験者数全体の減少を考えれば前年とそう変わらないと考えていいだろう。いずれにしても私立医学部の際立った激戦と難関振りは06年度も変わらない。 さて、06年度入試は新課程入試初年度ということもあって試験科目の変更、新方式の導入、日程の変更など入試の変更が多く見られる。 まず推薦入試だが、川崎医科大学がこれまでの公募推薦入試を廃止し新たに定員10名で特別推薦入試を行うこととした。これは将来地域医療を担う人材を養成するためと位置付けられた試験でこれまで1浪までで評定平均値3.8以上としてきた受験資格も撤廃された。いわゆる多浪生が受験できる推薦入試は帝京大学が推薦入試を取り止めてからなかったわけだが、新たに川崎医科大学を受験できることとなった。ただ、1次試験の総合適性試験の内容詳細がはっきりしないので準備はしにくいであろう。獨協医科大学AO入試の2次試験の適性試験や東京女子医科大学推薦入試で出題される適性試験の言語系分野に近いと思われるので準備をするならそのあたりということになるだろう。この川崎医科大学の推薦入試の変更に気付かない受験生は多いと考えられ、検討に値するだろう。 センター試験利用方式では06年度も新たな導入校がある。大阪医科大学がそれで、定員10名で行われる。この大阪医科大学のセンター試験利用方式はこれまでの導入校と違い、国語と地歴公民の両方が必須となっている。これは国公立併願者の取り組みを狙ったものと考えていいだろう。合格最低点も90%程度のかなり高いレベルになるだろう。一方、センター試験利用方式2年目の帝京大学は80倍を越える志願倍率となったのを見て受験生は敬遠し、志願者はかなり減少するだろう。順天堂大学では前期、後期と2回に分けられることになった。前後期合わせて定員は10名増えるが、試験科目も国語、地歴公民が必須に変更される。大阪医科大学同様、国公立併願者でなければ受験しにくいであろう。志願者は多くなくても難易度の高い争いになるであろう。 最後に従来型の一般入試だが、新課程入試初年度ということで変更が数多くある。新課程になって最も変化が大きい教科は数学で、この数学での変更が8校である。獨協医科大学でⅢCが追加され、埼玉医科大学、金沢医科大学、愛知医科大学、兵庫医科大学でⅢが追加され藤田保健衛生大学でABCが、近畿大学でBが追加される。また、岩手医科大学ではⅢCが選択から必須に変わった。これにより数学Ⅲなしでの私立医学部受験は帝京大学、近畿大学、自治医科大学の3校に限られ、かなり道がせばめられた。ただこの数学の変更による受験生の動向への影響はあまりないだろう。これだけ多くの大学が一度に変わるとそれはそれで受験生としては受け入れざるを得ないだろう。 次に試験日程について注目してみよう。06年度最大の注目大学はなんと言っても岩手医科大学であろう。センター試験が1月21日(土)、22日(日)の2日間行われるが岩手医科大学はその直前の1月19日(木)に1次試験を行う。センター試験の前々日が1次試験日と言うことだ。この日程ではセンター試験受験者は受けにくい。特に移動を伴う受験生には負担が大きい。センター試験が重い意味を持つ国公立併願者は余程のことがない限り岩手医科大学は受けてこないだろう。高校で半ば強制的にセンター試験を受験させられる現役生も受けにくい。岩手医科大学は毎年1次合格者を500名程度出す。これらのことを考えれば岩手医科大学で弾みを付けて以降の入試に気分よく臨むチャンスは大きいと考えていいだろう。 1月28日(土)に東京慈恵会医科大学、東邦大学、聖マリアンナ医科大学の首都圏3大学の1次試験が重なった。聖マリアンナ医科大学は前年の順天堂大学から相手が変わったが、より高い合格可能性を求める受験者層は前年同様、聖マリアンナ医科大学に出願するだろう。問題は東京慈恵会医科大学と東邦大学だ。東京慈恵会医科大学に合格の可能性を見い出している受験生はやはり同大学を目指すだろう。仮に受験者数に変動があっても実態として難易度に変化はない。一方東邦大学だが、東京慈恵会医科大学、聖マリアンナ医科大学双方に引っ張られる結果、志願者は減るだろう。 1月29日(日)には昭和大学、北里大学、藤田保健衛生大学、近畿大学の4大学の1次試験が重なった。近畿大学を除く3校は前年も同様に1次試験日が重なっていた。同じ条件の06年度も大きな変化はないだろう。残る近畿大学だが、前年は1次試験日が重なることはなかったのだが一昨年は06年度とまったく同じ3大学と1次試験日が重なっていた。06年度の近畿大学は一昨年の志願者数程度まで減少すると考えていいだろう。 |
| 【医学部合格のために】 医学部入試は大学入試全体から見れば非常に特殊な分野であることをまず認識してもらいたい。例えば私立大学理系の両雄、早稲田大学と慶応義塾大学の理工学部だが、05年度入試の倍率は早稲田大学が3.1倍、慶應義塾大学が2.7倍であった。ちなみに慶應義塾大学で医学部を除くと法学部の6.8倍が最も高い倍率である。10倍を越える倍率が当り前で、20倍以上の倍率も決して珍しくない私立医学部入試をいつも見ている立場からするとなんと楽な入試なんだろうと思わずにいられない。06年度の私立医学部一般入試は総定員2,361人に対し志願者が63,874人でなんと27人に1人という激戦である。3人に1人が合格となる他学部の入試と同じ様に考えてはいけない。 これだけ厳しい入試なのだからこそ周到な準備が必要だ。06年度入試でも私立医学部29大学のうち19大学で入試に変更があった。更に1年先の07年度入試でも東京慈恵会医科大学の前期日程への一本化、久留米大学の2次試験設定などが予定されている。医学部入試が毎年変化しているなか情報には敏感になってほしい。例えば川崎医科大学推薦入試の変更を知っていて受けないのならいいのだが、後で「そんな入試があったのか」と気付いても遅い。推薦入試は過去問が公表されていないため試験内容を詳しく知らないまま受けたり、面接のやり方や聞かれることを知らないで面接に臨む受験生も少なくないようだが入試で「知らなかった」などと言うことは「落ちても仕方ない」ということと同じ意味だ。推薦入試では適性検査又は適性試験が課せられるケースが多い。しかし、この適性検査・適性試験の内容を知って受験する受験生は少ないようだ。この内容は大学によって様々で実態として一般入試と同じ様な学力試験であったり、SPIやGAB、CABに近いものであったりYG検査やクレペリン検査であったり実に様々だ。なかにはバウム検査を必ず行う大学もあり、知っていて受けるのか何も知らないでいきなり受けるのかでは違いが出て当然だ。面接も同様で個人面接もあればグループ面接もグループ討論もある。面接の手法として受験生にとってやっかいな圧迫面接を行う大学もある。本気で受かりたいのならこれらのことはやはり事前にきちんと調べておくべきである。ただし、情報に敏感になるのと同時に正確であることにも注意してほしい。入試には様々な噂が付きものだが、誤った噂に振り回されることは愚の骨頂だ。インターネットの普及で情報へのアクセスは格段に容易になった。また、高校や塾、予備校に問い合わせるのもいいだろう。早く正確な情報をしっかりと把握し厳しい医学部入試を乗り越えてもらいたい。 |
| (万人) |
| 入試年度 | 2004年度 | 2005年度 | 2006年度 |
| 高校卒業者数 | 123.5 | 120.3 | 116.1 |
| 現役大学・短大志願率 | 55.6 | 55.9 | 56.1 |
| 現役志願者数 | 68.7 | 67.3 | 65.1 |
| 浪人志願者数 | 14.0 | 12.5 | 10.8 |
| 大学・短大志願者数 | 82.7 | 79.8 | 75.9 |
| (大学志願者数) | (72.2) | (69.9) | (66.8) |
| 現役志願者数比率(%) | 83.1 | 84.3 | 85.8 |
| 大学・短大入学者数 | 70.5 | 70.3 | 70.3 |
| 入学率(%) | 85.2 | 88.1 | 92.6 |
| ※2006年度はメルリックス予想 |
| 【センター試験、2年連続志願者減】 2年前の2003年度入試では60万人を超える過去最高の志願者数となった大学入試センター試験(以下センター試験)だが、2005年度は前年に引き続き志願者を減らすこととなった。センター試験は毎年参加する私立大学が増え、更に短大の新規参加も続いているが少子化という大きな波の前では志願者の減少は止められなかった。 |
| ■センター試験、志願者数・受験者数の推移(万人) |
| 入試年度 | 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 |
| 志願者数 | 60.3 | 58.7 | 57.0 |
| 現役志願者数 | 43.8 | 42.7 | 42.2 |
| 既卒志願者数 | 15.8 | 15.4 | 14.2 |
| 男子志願者数 | 36.1 | 35.0 | 33.8 |
| 女子志願者数 | 24.2 | 23.7 | 23.2 |
| 受験者数 | 55.6 | 54.0 | 52.5 |
| 受験率 | 92.2% | 92.0% | 92.0% |
尚、2006年度のセンター試験は新課程での初めての試験となり、2006年1月21日(土)、22日(日)に実施される。理科3科目が必須の大学があったり、英語でリスニングが導入されるなど変化が大きいので注意が必要だ。 |
| ■主な科目の平均点(点) |
| 入試年度 | 2004年度 | 2005年度 | 増減 |
| 国語ⅠⅡ | 114.14 | 119.54 | 5.40 |
| 英語 | 130.10 | 104.94 | 13.64 |
| 数学ⅠA | 70.17 | 69.43 | -0.74 |
| 数学ⅡB | 45.65 | 52.47 | 6.82 |
| 物理ⅠB | 62.92 | 59.97 | -2.95 |
| 生物ⅠB | 62.67 | 51.58 | -11.08 |
| 化学ⅠB | 54.30 | 66.06 | 11.76 |
| 世界史B | 61.47 | 63.19 | 1.69 |
| 日本史B | 56.52 | 59.27 | 2.75 |
| 地理B | 62.11 | 70.22 | 8.11 |
| 現代社会 | 57.27 | 70.22 | 12.95 |
| 倫理 | 69.87 | 67.03 | -2.84 |
| 政治経済 | 61.49 | 64.55 | 3.06 |
【国公立大学志願者も大幅減】 国公立大学全体の志願者数は507,978人と前年に比べ26,257人、4.9%の大幅な減少となった。国立大学法人として各大学がそれぞれの特徴を競い受験生獲得にしのぎを削る時代が来た。 さて、国公立大学の医学部医学科だが、前年は国公立大学全体の志願者が減少したにもかかわらず志願者を増加させたが2005年度入試では前期で851人、後期で1007人の減少と前後期ともに志願者を減らした。 難関の国公立医学部のなかでも最難関と見られる旧帝大医学部では名古屋大学だけが志願者増で、残る6大学ではいずれも志願者が減少した。新課程入試を控え、慎重になった受験生心理がうかがえる。 |
| ■国公立医学部志願者数(人) |
| 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 | |
| 前期 | 17,358 | 18,280 | 17,429 |
| 後期 | 13,547 | 14,639 | 13,632 |
| 合計 | 30,905 | 32,919 | 31,061 |
歯学部であるが、医学部同様前年の志願者増から一転、前期で121人、後期で83人の減少となり前後期ともに志願者減となった。 目立ったところでは、広島大学が前期で92人、後期で139人合わせて231人、前年より60%多い志願者を集めた。又、新潟大学も前期83人、後期40人合わせて123人、60%近く志願者を増やした。 |
| ■国公立歯学部志願者数(人) |
【私大センター利用入試も志願者減】 さて私立大学であるが、これまでセンター試験を利用する大学が毎年増加することによって私立大学は、一般入試で志願者を減らしても、センター試験利用方式入試は一貫して志願者を増加させてきた。しかし2005年度では一般入試で前年より5万2千人減らしただけにとどまらず、センター試験利用方式でも6千人志願者を減らすこととなった。この結果、定員を充足できない大学が更に増え日本私立学校振興・共済事業団によれば定員割れの大学は160大学で私立大学全体の29.5%にも至った。私立大学では大学間格差がより一層明確になってきた。 |
| ■入試種別志願者数(万人) |
| 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 | |
| 推薦 | 21.1 | 21.2 | 20.6 |
| センター | 60.7 | 62.9 | 61.8 |
| 一般 | 205.2 | 192.6 | 187.4 |
| 合計 | 287 | 276.7 | 267.8 |
【2006年度入試展望】 本格的な18才人口の減少期に入り2006年度入試でも高校卒業者は更に4万人程度減りそうだ。それに伴い現役の大学志願者も2万人程度の減少が見込まれる。また、既卒生も05年度が旧課程入試最後の年だったこともあり浪人を控える動きがあり2万人近い減少が考えられ現役、浪人とも減少する結果、大学志願者は67万人を切るだろう。 そしてなにより06年度入試で注意しなければならないのは新教育課程で行われる初めての入試年度という点だ。特に最も大きな変化のあった数学は志望校で旧課程がどのように取り扱われるのかを確認しなければならない。もちろん、旧課程履修者も新課程に新しく盛り込まれた分野を身に付け入試本番で新課程の問題を選択してもかまわない。前回の教育課程変更の時も数学で大きな変化があったが、その時は新旧両課程に共通の分野からの出題が多かった。また新分野からの出題があった大学では総じて問題は易しかった。これは大学側がどの程度の問題を出せば適当なのか分らないためで、現役生の質と合わせて大学側も初年度は手探りであるのでどうしても問題は易し目になる。 さて、新課程入試に伴ってセンター試験にも変更がある。注意したいのは英語でリスニングが新たに導入されることだ。これまでと同様に筆記部分は200点で、リスニングは別に30分の試験で50点の配点となる。ただし、英語の配点250点をそのまま使わず他教科とのバランスを考えて200点に圧縮換算する大学も多い。自分の志望大学がどういう配点になるのか確認しなくてはならない。 もう一点、このリスニングは教室ごとに聞かせるのではなく、一人ひとりが再生機を持ち自分で操作することになる。受験会場ごとの音質の違いによる不公平を防ぐためだが、この再生機の取り扱いには慣れておきたい。センター試験当日初めて触れるようでは精神的にも落ち着かない。そのためには、様々な模試で英語リスニングを受けるといい。 センター試験での注意点がもうひとつ、京都大、大阪大、佐賀大、京都府立医科大、大阪市立大の医学部ではセンター試験で理科が3科目必須となる。更に北海道大学では二次試験と合わせての理科3科目必須となる。飛び抜けて難関である医学部でも理科3科目となると受験生の負担は大きいだろう。受験生に敬遠されることも予想され意外な狙い目となる可能性もあるが、理科に自信のある生徒にとっては受けてみたい大学となるだろう。理科3科目が必須になった大学の志望動向がどうなるのか注意が必要だ。 |
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標準問題中心で、スピードが必要!! |
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出題内容
大問3題で構成され、力学と電磁気が必出であり、熱力学、波動の順に出題されている。
標準的な問題が多いが、円筒内をすべる小球の運動では誘導に乗れないと厳しい。シリンダー内の気体や電磁誘導の問題も誘導しているので、解き易い。
対策
標準問題を中心にやや難度の高い問題も解いておこう!小問が30題程度あり、時間に余裕はないので、問題を手際よく解くことを心掛けておくこと。試しに過去問を時間内で解いてみるとよい。
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実験問題が多く時間が足りないか? |
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出題内容
大問5題となっている。変異では酵素合成に関する遺伝子の働きの問題。ATPでは構造と働きの問題。細胞融合では、酵素とホルモンによる働きの問題。神経では、伝導と行動の複合問題。免疫では、エイズと遺伝子工学の問題となっている。
対策
実験・データを使った考察問題となっている。教科書や問題集の語句を正確に覚えた上で、図説の実験項目を十分に理解し、目的や結果を覚えよう。また、記述は文字数指定がないので、簡潔に書けるよう練習し、先生に添削してもらうほうが良い。
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例年に比べてやや難化傾向・・・ |
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出題内容
例年,大問3~4題の出題。'05では[1]で金属イオンの系統分析,[2]で気体反応の化学平衡,[3]では合成高分子化合物の基本知識に関する問題であった。[2]では平衡の計算などがあり,また[1]では普段使い慣れないミリモル(m mol)での計算などがあり時間がかかってしまったかもしれない。しかし,いずれもミスを誘発するような問題は出題されていないので落ち着いて解答することを心がけたい。合格にはかなり高得点が必要になろう。入試レベルの問題集を1冊仕上げれば十分対応できる問題内容である。
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文法は基礎の徹底、和訳はわかりやすく |
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出題内容
例年と同様の形式、レベルの出題になっている。空所補充選択や整序英作文は平易で、絶対に失点できない。発音問題も基本的だが、日頃音読の習慣ができていないと一部で悩むかもしれない。読解は、恒例の下線部和訳問題と、長文中の空所補充の2題で、前者の良し悪しで差がつきそうだ。標準的な文法書を一冊完全にマスターして、受験でよく問われる問題パターン(4択、整序英作文)に十分慣れておくこと。長文の空所補充対策としては、文脈や単語同士のつながり方、品詞などにも十分気を配る必要がある。部分和訳の問題は、自分がわかりやすいと思う言葉で訳し、必ず添削をしてもらって自分のクセなどをきちんと把握するよう心がけよう。
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全分野の基本から標準問題を中心に |
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出題内容
[1][2]は、2、3問の穴埋め形式の独立小問群、[3]は、記述式の大問という形式に戻った。難易度は'04よりやや上がった。[3]は数Ⅲからの出題が続いている。小問群は、三角比・三角関数、確率が必出であり、図形と方程式、2次関数もやや多いが、比較的全分野から出題されている。受験問題集にあるような典型的な基本から標準レベルの問題が多いので、地道に問題集などで練習しておけば完答出来る。しかし、かなりの高得点が予想され、穴埋めの比重も高いので計算ミスは怖い。解答時間が90分ということを考慮すると、典型的な問題はすばやく、正確に解けるようにしておきたい。
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目新しい題材も基礎は同じである!! |
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出題内容
大問2題で構成され、1題は小問集合となっている。小問集合は基本問題が全分野から出題された。荷電粒子の電磁場内での運動は典型的な問題であるが、図がないことと重力の存在が問題を難しそうに見せているので注意すること。例年あった目新しい題材は出題されなかった。
対策
基本~標準問題をしっかり解いておこう!その際に解答の過程をしっかり確認しよう。そうすれば、たとえ目新しい題材であっても、内容を正しく理解し、解くことができる。
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問題数は少ないが、時間が必要。 |
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出題内容
大問3題となっている。タンパク質の項目では、酵素・ホルモン・コドンの組み合わせとなっている。血糖量の調節では、すい臓の組織の図からの出題であった。発生からは、ウニが観察に適する理由を箇条書きにする問題があり、幾つ答えるのか指定が無く難しい。
対策
特別に難しい内容があるわけではない。しかし、各現象に対して理由を答えさせる問題が多く、仕組みや現象を正確に理解しておく必要がある。教科書や問題集の実験問題を集中して解いておこう。
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標準的な問題・・・時間が勝負 |
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出題内容
例年大問3~4題の出題で'05も'04と同様で4題からの出題であった。[1]では銅に関する総合問題,[2]がコロイド溶液,[3]がアミノ酸の構造,[4]が油脂に関する問題であった。計算問題はほとんどなく問題量も時間に対して適正な量であると思われるが,1題の文章量が多い設問もあるので時間配分には気をつけたい。受験用の標準的な問題集で一通り学習しておけばほとんどの問題は解答できる。受験の定番問題がほとんどなので安易なミスは避けたい。