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推薦入試
推薦入試には、評定平均等の条件を満たしていれば、全国どこの高校からでも出願できる公募制と、大学指定の高校にだけ出願を限定している指定校制がある。公募制は出願資格や試験日が公表されているが、指定校制の場合は大学から直接高校に連絡があり、募集要項も高校を通じて配布される。自分の高校が指定校になっているかどうかはまず高校の先生に確認してみよう。
推薦入試と言えば現役生しか受験できないと考えがちだが、浪人生や再受験生の受験を認めている大学もあるので、現役生でなくても諦めずに検討したい。また、近年増えているのが、公募制の中でも出身地域などの出願資格や卒業後の進路に一定の制限を設けている地域枠推薦入試である。地域枠推薦の中でも、久留米大学のように全国どこからでも出願できる入試もあるので、せっかくのチャンスを逃すことのないようにしたい。
2012年度はいくつかの私立医学部で推薦入試の変更がある。まずは、東京女子医科大学が公募推薦を前年度の15名から20名に増やす。これは一般入試の募集人員を削減しての変更である。東京医科大学も茨城県地域枠特別推薦を5名から7名に増やす。東京医科大学の地域枠推薦は募集開始から3年目だが毎年2名ずつ募集人員が増えている。逆に、愛知医科大学は推薦依頼校制(指定校推薦)を20名から15名に減らし、藤田保健衛生大学は大学課程履修者の出願資格が厳しくなる。ただ、愛知医科大学の変更はあくまで優秀な人材を様々な入試形式で集めることが目的であり、合格最低点は前年までとそれほど変わらないと考えていい。愛知医科大学を第1志望と考えている現役生は積極的にチャレンジしてほしい。
また、獨協医科大学は指定校推薦と地域枠特別推薦の併願が可能になる。1浪まで受験できる獨協医科大学の推薦入試だが、現役・1浪と2年続けて受けることはできない。受験機会を広げる意味でも、資格のある受験生は併願を検討してみるといいだろう。
さらに、これまでは獨協医科大学と同様、2年続けて受験できなかった福岡大学の推薦A方式が、前年度受験生にも門戸を開くことになった。毎年5倍前後の倍率で推移しているが、今年度は受験者が増えると思われる。福岡大学は英語・数学と調査書の点数化、そしてグループ面接で合否が決まる。2年前から実施されているこのグループ面接だが、面接官によって進行方法が異なる。福岡大学に限らず、推薦入試では一般入試以上に面接が決め手となる。一般入試とは違う形式で面接試験を行う大学もある。推薦入試の受験を決めたら、その大学ではどの様な面接が行われ、何が聞かれるのかを調べて十分な準備をしてもらいたい。
推薦入試の受験を考える時に大切なのが、自分の学力で勝負できるのか厳しいのかどうかの判断だ。一般入試でも合格できそうな学力があれば、学力勝負の試験を実施する大学の中から受験校を考えるといいだろう。逆に学力では厳しいと考えるのなら、学力とは違う基準で合否を決める大学の中から受験校を考えてみてほしい。
私立医学部の推薦入試は、たとえ指定校推薦と言えども選ばれた高校の選りすぐりの受験生が競うわけだから厳しい入試であることに変わりはない。だが、一般入試に比べれば倍率が低いことがほとんどなので、チャンスがあれば積極的に受験することを考えてほしい。 |
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