| ■2007年度私立医学部志願者数(推薦入試)(人) |
| 大学名 | 区分 | 2005年度 | 2006年度 | 2007年度 |
| 岩手医科大 | 公募 | 50 | 71 | 69 |
| 獨協医科大 | 指定校 | 38 | 69 | 66 |
| AO | 47 | 91 | 119 | |
| 埼玉医科大 | 公募*1 | 48 | 43 | 60 |
| 東京医科大 | 公募 | 88 | 87 | 87 |
| 東京女子医科大 | 指定校 | 8 | 8 | 8 |
| 公募 | 72 | 94 | 90 | |
| 北里大 | 指定校 | 35 | 36 | 53 |
| 聖マリアンナ医科大 | 指定校 | 56 | 51 | 55 |
| 金沢医科大 | 公募 | 72 | 90 | 76 |
| AO | 155 | 173 | 141 | |
| 愛知医科大 | 公募 | 38 | 40 | 60 |
| 推薦依頼 | 37 | 32 | 49 | |
| 藤田保健衛生大 | 公募 | 407 | 402 | 354 |
| 関西医科大 | 公募 | 72 | 69 | 64 |
| 近畿大 | 公募 | 272 | 288 | 308 |
| 兵庫医科大 | 公募 | 79 | 79 | 88 |
| 川崎医科大 | 特別推薦*2 | 105 | 197 | 93 |
| 久留米大 | 公募 | 51 | 60 | 65 |
| 産業医科大 | 公募 | 86 | 123 | 95 |
| 福岡大 | 公募*3 | 130 | 160 | 168 |
| 合計 | - | 1,946 | 2,263 | 2,168 |
*1 指定校含む
*2 2005年度まで付属校含む公募の人数、2006年度より特別推薦の人数
*3 2005年度まで付属校を含む人数
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一般入試での動きはどうであっただろうか。2007年度入試での大きな変更点は、東京慈恵医科大学が後期試験を廃止し、1月28日に試験日を一本化したことと埼玉医科大学が2月4日に前期試験を実施した、この2点であろう。まず、国公立大学の前期日程と1次試験日を重ねていた東京慈恵会医科大学の後期試験が廃止された結果を検証してみよう。もともと東京慈恵医科大学は後期日程の試験日しかなかったのだが、国公立大学との競合を避けるため4年前から前期試験を設け、準備期間を経ての後期試験廃止であった。志願者数は2006年度前期試験に比べて185名増の2,223名を集めた。2006年度入試では前後期試験合わせて、3,600名志願者を集めていたので、数字的には1,377名の減少となった。また、1次試験合格者数、正規合格者数、繰上合格者数がどうなるか注目されたが、1次合格者は493名とかなり多くなった。前期試験がなかった当時は1次合格者が140名程度だったことを考えれば、かなり余裕を持って1次合格者を出したことになる。正規合格者も定員100名に対し142名と国公立大学併願者をかなり意識したようだ。大学の見込みどおり、繰上合格も192名にのぼり、正規合格と合わせると総合格者数は334名と1次合格者の7割近くが最終合格となった。入学者数は102名なので実に232名が入学を辞退したということになる。この大部分が国公立大学へ進学したと考えられ、非常にレベルの高い入試になっている。2008年度入試もこの結果をベースに考えていいだろう。2007年度入試より前後期試験を導入した埼玉医科大学は前期試験で2,101名もの志願者を集めた。これまで、その年の最後の医学部入試という感覚で多くの受験生を集めていた埼玉医科大学だが、他の医学部と重複する日程に試験日を組み込んでも多くの志願者を集めた。後期試験こそ定員の大幅な削減の影響を受け、志願者を761名も減らしたものの、前後期合わせての志願者総数は前年の1.5倍の4,004名を集めた。 その他では、前年より701名志願者を増やした聖マリアンナ医科大学が目に付いた。聖マリアンナ医科大学は2006年度入試では、東京慈恵医科大学や東邦大学といった都市部の大学と試験日が重複したため志願者を減らしたが、2007年度入試では自治医科大学と久留米大学との重複だったため、都市部志向の受験生を集め、志願者数を伸ばしたものと考えられる。近年、受験生の都市部の大学への人気は高まる傾向にあり、他でも日程の影響はあるものの東邦大学(343名増)や北里大学(337名増)といった首都圏の大学が志願者を伸ばしている。また、2007年度入試より2次試験を実施した久留米大学であるが、聖マリアンナ医科大学と1次試験日が重複した影響は大きく、前年より495名(前年比72.7%)志願者を減らした。同様に、これまで1月初旬に1次試験を実施していた川崎医科大学も東邦大学・昭和大学と重複する1月27日へ試験日を変更した影響を受け、388名(前年比74.9%)志願者を減らしている。 個々に見ていくと大幅な増減があるが、センター利用入試を除く一般入試の志願者総数は前後期あわせて、前年の60,681名から62,221名と1,540名増加している。一人当たりの受験校数が増加している影響ももちろんあるが、国公立医学部が志願者を減らしているのに比べ対照的な動きである。2007年度入試ではセンター試験の難化により、一部受験生が私立難関校に流れたという動きはあるだろう。しかし地方国公立医学部と首都圏私立医学部とを比べたとき、学費を理由に単純に国公立医学部を選ぶという状況ではなくなっていることだけは確かだ。後述するが、私立医学部でも学費を減額する動きも出てきており、これまで国公立一本できていた受験生も私立医学部を併願先の一つとして考える傾向が出てきている。こういった面も私立医学部の志願者が増え続けている要因のひとつだろう。 一般入試では志願者数を増やし続けているが、センター利用入試では前年の5,448名から5,032名と416名志願者を減少させた。この中では2次試験を課さない近畿大学と2次試験では面接のみを行う藤田保健衛生大学が志願者を増やしている。センター利用入試では合格ラインが90%を超えることもあり、難化しすぎたための受験生離れという面もあるが、2次試験で小論文や学科試験を課すのかどうかも志願者数に影響があるようだ。センター利用入試の2次試験も2月中旬から下旬にかけて行われるため、2007年度入試のように1月下旬から切れ間なく試験日が続くような日程になると、受験生心理としても合格可能性が高くない試験のために2次試験まで受けに行くのは気が重いのかもしれない。私立医学部のセンター利用入試はレベルが高いだけでなく、募集枠も少ないため、受験生にとっては位置づけが難しい試験になっているようだ。 |
| ■2007年度私立医学部志願者数(一般入試)(人) |
| 大学名 | 区分 | 2005年度 | 2006年度 | 2007年度 |
| 岩手医科大 | 一般 | 1,835 | 1,783 | 1,908 |
| 自治医科大 | 一般 | 2,262 | 2,278 | 2,567 |
| 獨協医科大 | 一般 | 1,632 | 1,562 | 1,428 |
| センター | 1,009 | 1,076 | 966 | |
| 埼玉医科大 | 前期一般 | - | - | 2,101 |
| 後期一般 | 2,746 | 2,664 | 1,903 | |
| 杏林大 | 一般 | 2,282 | 2,160 | 2,201 |
| センター | 1,466 | 1,593 | 1,290 | |
| 慶應義塾大 | 一般 | 2,035 | 2,248 | 2,259 |
| 順天堂大 | 前期一般 | 1,390 | 1,524 | 1,590 |
| 前期センター | - | 702 | 557 | |
| 後期センター | 536 | 272 | 130 | |
| 昭和大 | 一般Ⅰ期 | 1,446 | 1,523 | 1,578 |
| 一般Ⅱ期 | 942 | 1,005 | 1,210 | |
| 帝京大 | 一般 | 4,669 | 4,615 | 4,148 |
| センター | 815 | 481 | 442 | |
| 東京医科大 | 一般 | 2,393 | 2.267 | 2,267 |
| 東京慈恵会医科大 | 一般(前期) | 2,286 | 2,038 | 2,223 |
| (一般後期) | 1,537 | 1,562 | - | |
| 東京女子医科大 | 一般 | 1,108 | 1,219 | 1,266 |
| 東邦大 | 一般 | 2,326 | 1,647 | 1,990 |
| 日本大 | 一般 | 2,235 | 2,858 | 2,955 |
| 日本医科大 | 一般 | 1,670 | 2,007 | 1,785 |
| 北里大 | 一般 | 1,642 | 1,585 | 1,922 |
| 聖マリアンナ医科大 | 一般 | 1,855 | 1,679 | 2,380 |
| 東海大 | 一般 | 2,438 | 2,395 | 2,730 |
| 金沢医科大 | 一般 | 2,133 | 2,331 | 2,301 |
| 愛知医科大 | 一般 | 2,267 | 2,265 | 2,042 |
| 藤田保健衛生大 | 一般 | 1,855 | 1,580 | 1,570 |
| センター | 367 | 466 | 655 | |
| 大阪医科大 | 一般 | 1,389 | 1,419 | 1,613 |
| センター | - | 386 | 229 | |
| 関西医科大 | 一般 | 1,606 | 1,473 | 1,531 |
| 近畿大 | 一般前期 | 1,806 | 1,409 | 1,481 |
| 一般後期 | 947 | 953 | 1,123 | |
| C方式前期 | 282 | 331 | 658 | |
| C方式後期 | 117 | 141 | 105 | |
| 兵庫医科大 | 一般 | 1,704 | 1,641 | 1,860 |
| 川崎医科大 | 一般 | 1,275 | 1,544 | 1,156 |
| 久留米大 | 一般 | 1,627 | 1,814 | 1,319 |
| 産業医科大 | 一般(前期) | 809 | 1,658 | 1,834 |
| (一般後期) | 153 | - | - | |
| 福岡大 | 一般前期 | 1,686 | 1,975 | 1,980 |
| 合計 | - | 64,578 | 66,129 | 67,253 |
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【2008年度入試のポイント】 まず、2008年度入試での主な変更点について触れていきたい。2007年度入試では東京慈恵会医科大学の試験日一本化など大幅な日程変更があった私立医学部入試であるが、2008年度入試ではそういった試験制度面での大きな変化はない。最もインパクトのある変更点は順天堂大学の学費の改定だろう。改定前は6年間の学費合計額は2,970万円(寮費・諸会費除く)。私立医学部の中では安いほうであるが、慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学に比べれば高額であった。その学費が2008年度入試より大幅に減額し、6年間合計で2,090万円と慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学とほぼ同額となった。順天堂大学では1年生は千葉での寮生活だが、2年生からは東京での生活となる。国公立志望者の併願先としては学費的にも立地的にも大いに魅力的だろう。日程的にも重複する大学がないので2008年度入試では志願者を集めるだろうが、受験者層のレベルもかなり上がることが予想される。この他では昭和大学も6年間合計で400万円学費を減額し、2,650万円とする。昭和大学の場合は、特待制度での減額も大きく、Ⅰ期試験での合格者上位90名(実質的には正規合格者)にはさらに650万円の学費が免除される。条件付ではあるが、Ⅰ期試験の正規合格者の6年間の学費合計額は2,000万円となり、慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学と同レベルの学費になる。Ⅰ期試験の正規合格者のみという点では受験生にやや敬遠される可能性もあるが、昭和大学も順天堂大学と同様にこれまで以上に、高いレベルの受験者を集めるのではないだろうか。私立医学部難関校は2008年度入試ではさらに難化することが予想されるが、国公立医学部志望者の私立医学部難関校への流入は中堅校やボーダー校の合格ラインにも影響が出てくることは間違いないだろう。 さて、日程的にはどのような変動が見られるだろうか。日程順に見ていくと、まず金沢医科大学が1月16日から24日へと一次試験日を変更している。この結果、センター試験前での私立医学部の試験がなくなることになった。2007年度入試で最も重複していた1月第4週の土日は2008年度入試でもまったく同じになった。2次試験日に若干変更があるものの、志願者の動向に与える影響はほとんどないだろう。また2007年度入試で志願者を大幅に増やした聖マリアンナ医科大学は重複する大学が久留米大学から自治医科大学へと変わったが、都市部の大学との重複ではないため、2008年度も同様に志願者を集めることが予想される。久留米大学は2月1日へと試験日を移したが、杏林大学、兵庫医科大学との重複となり、首都圏だけでなく関西圏の受験生も逃げる可能性があり、2008年度入試でも志願者を集めるのに苦労するかもしれない。ボーダーライン上の受験生にとって気になる埼玉医科大学と帝京大学であるが、重複する大学に若干の変化はあるにせよ志願者数に及ぼす影響は限定的であると考えられ、2008年度入試においても前年と同様か、それ以上の志願者を集めることになるだろう。このように、2008年度入試では日程的には2007年度入試とほとんど変動がない。最近の受験生の都市部への志向性を考えると、志願者数が多いからといって地方の医学部を選択するとは考えにくい。大幅な増減はあまりなく、各大学とも前年と同水準の志願者を集めるのではないだろうか。 また、2008年度入試では11大学で医学部の入学定員の増加(計110名)が予定されている。医師不足が深刻と認められる県において、医師不足解消のため定員の増加が容認される方向である。私立医学部では岩手医科大学と自治医科大学が現在、入学定員の増加を申請している。国公立大学が中心である上に、都市部の大学での増加はない。このため私立医学部入試への影響は限定的である。しかし、医学部ではこれまで定員を抑制する方向で動いてきたので、臨時的な措置とはいえ入学定員を増加させる動きには今後も注意が必要だろう。 |
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【医学部合格に向けて】 近年、医学部の人気の高さや高い倍率が注目されている。国公立との垣根も減ってきており、私立医学部の中でも難関校といわれている大学は競争が激化し、入りにくくなっているというのは事実だろう。しかし、難問奇問を問うような大学やそういった問題が解けなければ合格できないという大学はそう多くはない。どちらかといえば標準レベルの問題を取りこぼさなければ合格に結びつくケースが多いようである。英語・数学・理科2科目の標準問題レベルを全範囲もれなくマスターできている生徒がどこの医学部にも合格できなかったというケースはあまり見かけない。すべてをマスターするというのは標準レベルといえども大変な部分も多いと思うが、科目、分野などに分けて考えれば先も見えてくるだろう。あせることなく一歩一歩確実に力をつけていけば決して到達できないレベルではないはずだ。小手先のテクニックや安易な対策に流されることなく、しっかりとした実力を身につけることが合格への一番の近道だろう。 科目別に見ていくと私立医学部入試では英語が苦手な生徒は苦戦している傾向にある。形式にとらわれずにどんな模擬試験でも偏差値60を切らない安定した実力が欲しいところだ。他では化学が分野によって苦手意識を持っているような場合、やはりいい結果が出ていないようである。総合的に力はあるが合格していないというような場合、英語と化学いずれかに弱点を抱えているケースが多い。4科目バランスよく力をつけていくことが大切だが、この2科目は注意しておいて損はないだろう。 また、4ページの日程表を見てもわかるとおり、2008年度入試も試験日の重複が激しい。金沢医科大学の試験日の変更により、ますます過密スケジュールになっている。受験校の選択によっては明暗を分けるケースもでてくるだろう。受験校の選択は慎重に行い、くれぐれも1年間の努力を無にするような選択をすることだけは避けたいところだ。自分の実力をしっかりと把握し、行きたい大学、実力に見合った大学、出題傾向や出題形式の相性がいい大学などを見極め、バランスよく受験校を選択することが大切だ。最初の試験でつまずくと自信をなくしてしまうケースもある。難関校を目指す生徒であっても緊張しやすいタイプの人は早めに一次合格を勝ち取っておくとその後の試験では精神的に随分と違うようだ。また、試験が続いても力を発揮できるタイプなのかどうかという判断も大切だ。試験日が集中しているからといって、連日のように受験して力を発揮できなかったというのでは本末転倒だ。また、2次試験の会場によっては長距離の移動を強いられるケースもでてくるだろう。本命の大学では多少の無理も必要だろうが、無理は禁物だ。言うまでもないことだが、体調管理にも十分気をつけてほしい。 医学部の場合、入学後も勉強が大変だと感じる生徒も少なくはない。6年後には医師国家試験も控えており、この試験に合格しなければ医師になることはできない。“医師になる”という大きな目標のために医学部受験という最初の関門はしっかりとした土台を築いた上で、勝ち抜いて欲しいと思う。 |
| 【センター試験、志願者増】 2007年度の大学入試センター試験は55.3万人が出願し、前年より約2千人多い志願者を集めた。これにより過去3年間続いた志願者の減少はいったん止まることになった。内訳を見てみると、現役志願率の上昇に伴い現役志願者が8千人増加した。一方、浪人志願者は前年から6千人の減少であった。また、女子志願者は1.5%増で、現役と女子の増加が浪人の減少を上回った形となった。 センター試験の結果を全体的に見ると、数学や理科の平均点が下がり、特に理系受験生にとって厳しい結果となった。医学部志望者など理系の成績上位層に大きな影響を与えたであろうことが読み取れる。 |
| ■センター試験、志願者数・受験者数の推移(万人) |
| 2005年度 | 2006年度 | 2007年度 | |
| 志願者数 | 57.0 | 55.1 | 55.3 |
| 現役志願者数 | 42.2 | 42.6 | 43.4 |
| 既卒志願者数 | 14.2 | 11.9 | 11.3 |
| 男子志願者数 | 33.8 | 32.4 | 32.2 |
| 女子志願者数 | 23.2 | 22.8 | 23.1 |
| 受験者数 | 52.5 | 50.6 | 51.1 |
| 受験率 | 92.0% | 91.9% | 92.4% |
| ■主な科目の平均点(点) |
| 2006年度 | 2007年度 | 増減 | |
| 国語(ⅠⅡ) | 125.52 | 109.95 | -15.57 |
| 英語 | 127.52 | 131.08 | 3.56 |
| 数学ⅠA | 62.36 | 54.06 | -8.30 |
| 数学ⅡB | 57.66 | 48.94 | -8.72 |
| 物理Ⅰ(B) | 73.42 | 64.42 | -9.00 |
| 生物Ⅰ(B) | 69.60 | 67.04 | -2.56 |
| 化学Ⅰ(B) | 64.13 | 61.35 | -2.78 |
| 世界史B | 66.25 | 67.75 | 1.50 |
| 日本史B | 54.66 | 67.02 | 12.36 |
| 地理B | 65.13 | 58.41 | -6.72 |
| 現代社会 | 57.91 | 50.31 | -7.60 |
| 倫理 | 68.74 | 69.66 | 0.92 |
| 政治経済 | 61.05 | 64.41 | 3.36 |
【国公立大学の志願者は減少】 2007年度入試における国公立大学志願者は、前年から1.7万人減少の48.9万人(前年比96.7%)であった。これで4年連続の減少となった。志願倍率も4.85倍となり大学入試センター試験導入後最も低い倍率であった。センター試験の受験者が増加しているにもかかわらず国公立大学の志願者は減少しているが、これは、センター試験の平均点が大きく下がったことにより、国公立大学の受験を断念した受験生が少なくなかったことと、後期日程を行わない大学・学部が増えたことによる後期日程での志願者の減少の影響が大きい。 国公立大学医学部入試の志願者も上記のような理由から、前期日程では17,092名で前年より1,239名の減少となり(前年比93.2%)、後期日程では13,262名で前年に比べ1,238名(前年比91.5%)と1割近い減少であった。前後期合計では前年の32,831名から2,477名減の30,354名であった(前年比92.5%)。2007年度入試から、新たに弘前、東北、新潟、京都、島根の5大学で後期日程が廃止された。既に後期日程を行っていなかった3大学と合わせて8大学で後期日程の試験がなかった。志願者数は減少しているが、募集枠も減っているため、後期日程医学部は難化傾向にある。尚、後期日程の募集枠を増加させた岐阜大学では前年の224名から2,760名へと12.3倍もの志願者を集めている。 |
| ■国公立医学部志願者数(人) |
| 2005年度 | 2006年度 | 2007年度 | |
| 前期 | 17,429 | 18,331 | 17,092 |
| 後期 | 13,611 | 14,500 | 13,262 |
| 合計 | 31,040 | 32,831 | 30,354 |
人気に翳りが見えていた国公立大学歯学部だが、2007年度入試では前後期を合わせると志願者は3,701名で前年から238名、6.0%の減少であった。前期日程の志願者は2,214名で前年から130名の減少(前年比94.5%)で、後期日程では志願者が1,487名となり前年から108名の減少であった(前年比93.2%)。歯学部の場合は志願者減少の理由はセンター試験の難化だけでなく、歯学部人気の低下という側面もあるだろう。3年前の2004年度入試と比べると848名、18.6%の志願者減でここ数年の歯学部人気の低下が目につく。歯科医という職業が供給過多で、以前に比べて恵まれた職業ではないと言われて久しいが、受験生もそのことを敏感に感じ取っているようだ。 |
| ■国公立歯学部志願者数(人) |
【私立大は4年ぶりの志願者増】 3年連続で志願者を減少させてきた私立大学だが、久々に志願者を増やした。センター利用入試の拡大により大幅に志願者を増やしているが、2007年度入試では一般入試での志願者も増加している。これはセンター試験が厳しかったことにより、国公立大学志願者が私立への出願も増やしたことが影響していると考えられる。しかし、志願者を増やした大学は都市部の有名大学に集中しており、定員割れを心配する大学と安定した人気を誇る大学との2極化は更に進行している。受験生離れが続いていた理工系学部でも2007年度入試では志願者が増加したが、早稲田大、法政大、関西大などの有名大学が志願者を伸ばしたことが大きい。6年制になり前年は志願者を大きく減らした薬学部だが、新たに5大学が増えたにもかかわらず減少傾向は変わらなかった。唯一、慶應義塾大との統合が決まった共立薬科大が前年の2倍を超える志願者を集めたのが目立った。 |
【2008年度入試展望】 2007年度入試では学部系統別の動向にやや変化が見られた。これまで少子化の流れの中、堅実な人気を見せていた医療系学部が減少に転じ、理工系学部の志願者が増加に転じた。また、文系では「社会・国際」・「経済・経営・商」学系の学部が人気を集めている。景気回復に伴い、就職状況にも変化が見られるようになり、いわゆる資格系の学部の人気に翳りが見られてきたとも考えられる。今後の動向に注意が必要な点ではある。 国公立大学では2008年度入試でも後期日程の廃止がさらに拡大する。前期日程への一本化が進むことになり、受験生心理として出願先の選定には慎重にならざるを得ないだろう。また、私立大学では大学・学部・学科の増設、理工系を中心に学部の大規模な改組・再編が続きそうだ。センター利用入試やAO入試の増加も合わせて一段と多様化が進むことになる。大学全入時代を目前にして、大学側の入試改革も活発になってきた。単なる情報収集だけでなく、集めた情報を的確に判断していく能力も受験生に求められている。 |
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誘導に乗る読解力と思考力が必要!! |
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大問3題で構成され、マーク式で力学と熱力学、記述式で電磁気が出題されている。内容は小球の箱の壁面との繰り返し衝突で垂直に衝突し箱が固定されていない場合と固定した箱に斜めに衝突する場合、ピストンで仕切られた2つの理想気体の圧力とピストンの移動、コンデンサーを含む直流回路となっている。標準~やや難の問題が出題されているが、誘導に乗ればある程度解けるので、しっかり問題文を読むこと。時間にはあまり余裕はないので、解ける問題から確実に解いていくことが必要である。
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実験重視、考察を鍛えよう |
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出題内容
大問5題となっている。1題は細胞分裂に関する項目で、DNAに放射性同位体を取り込ませて細胞分裂をさせ、DNA量の変化を問う内容。1題は呼吸に関する実験問題で、呼吸商とアルコール発酵に関する内容。1題は遺伝の項目で、連鎖と組換えに関する内容。1題は神経系と内分泌系に関する内容。1題は植物ホルモンに関する内容であった。
対策
実験項目が多いことと、遺伝や計算問題など時間の要する内容も多い。図説などの実験項目に十分目を通しておこう。また、計算は速く解く練習をしよう。
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標準レベルの問題 |
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例年大問3~4題の出題。’07では3題の出題で3題目では糖類に関する問題とたんぱく質に関する問題の選択問題になっていた。計算問題の数がやや多いような気もするが論述問題はほとんどない。計算問題の解答にやや時間がかかってしまう可能性がある。しかし、いずれもミスを誘発させるような問題や難問・奇問はないので落ち着いて解答することを心がければ高得点を狙える。まずは教科書の内容を確実にまとめあげること・・・そして大学受験の定番問題を確実に仕上げること。
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基礎力を徹底し、和訳問題で点をとれ |
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例年とほぼ同様の出題形式で、レベルも全体的に易しい問題群という点で変わりはない。文法・語法関連は、誤文訂正と整序英作文だが、どれもごく基本的なものばかりで、日頃から基礎固めをしっかりやって定番問題に慣れてきた受験生なら難なくクリアできるだろう。長文は、毎年空所補充選択と内容合致選択のいずれかだが、’07は後者であった。肩肘張らずに読める英文なので、制限時間(70分)を考えるとかなり余裕を持って解答できそうだ。差がつくのは恒例の部分和訳問題であろう。平易に見えて、きちんとした正確な訳文を作るのは苦労するかもしれない。また、発音・アクセントは必出と考えて、しっかり対策しておくこと。
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標準までをきちんと押さえて |
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ⅠⅡⅢABから大問3題。[1][2]は広い範囲からの小問集合、[3]は例年微分積分である。基本~標準レベルの問題で、90分という時間は、標準までをきちんと勉強してきた人には余裕がある。最低75%の確保を目指したい。易しく感じるときは、安心することなく、80%以上を目指そう。
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生活の中の物理現象も出題される!! |
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大問3題で構成され、力学、電磁気、小問集合が出題されている。台に乗っている小物体と台の相対運動、電池の起電力と内部抵抗、小問集合はクーラー、慣性力、作用反作用、ミットでの捕球、電車の架線、音の屈折、電子レンジ、眼鏡、5本の抵抗と電流、電流の単位が出題されている。小問集合の日常生活の中で出会う物理現象を問う問題は、知識がないと厳しい。2科目で100分だが、基本~標準が出題されるので、時間に余裕はある。高得点での争いになるので、ミスによる失点をしないことが大切。
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深い知識が必要 |
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出題内容
大問3題となっている。1題は細胞の構造と働きの問題で、細胞膜のタンパク質の形状や細胞の形を答える内容であった。1題は心臓に関する問題で、心臓の各部の名称と収縮の順番などを答える内容となっている。1題は酵素に関する問題で、阻害物質の有無による反応の変化や、反応のグラフを書く問題が出された。
対策
教科書レベルでは対応できない。図説や構造図をしっかりと見て覚えよう。また、生物の用語の正確な意味や、現象の変化をできるだけ覚えるようにしよう。
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標準問題の組み合わせ |
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例年大問3~4題の出題であったが’06では5題の出題になっている。また、’07では4題になっている。ほとんどが標準問題で構成されており難しい問題はほとんどない。計算問題も化学量の計算を中心に多くの分野から満遍なく出題されている。単純なミスを防ぐことができればかなりの高得点が期待される出題内容である。’07ではCODの計算問題も出題され、今後は環境化学や生命科学に関する出題も意識して学習する必要があるのかもしれない。
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高度な読解力と表現力が問われる |
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読解問題が4題。英作文が1題。ほとんどが記述・論述である。分量はさほど多くはないが、やや難しい表現の含まれる長文に対して、和訳、要約、内容合致英文の選択が出題され、さらに和文英訳と50~100語の自由英作文が求められている。難度は高い。[1]の長文中の空所補充では、前後関係によって単語を推測する力が必要となる。[2][3]の下線部訳にも、基本構文と単熟語力だけでは対処しきれないものが含まれる。内容説明問題はそれほど難しくはない。[4]の50~100語の英作文対策としては、日常のさまざまな事柄について、文章の構成を考えながら、4 センテンスほどで論理的にまとめる訓練をするといい。
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標準までを完全に押さえた上で |
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ⅠⅡⅢABCから、大問3~4題。標準~上級のレベルで、計算も面倒で量が多く、100分という時間はそれ程余裕はない。標準レベルまでを完全に押さえた上で、さらに、思考・工夫・計算の力を鍛えておく必要がある。それでも最低55%の確保を目指し、あと小問1つ2つともぎ取っていきたい。
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